まいにちの楽しみ

千夜一夜のお話…毎日の発見を分かち合えたら。

お抹茶はす・て・き

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茶道・・・敷居が高い?

はい。本当にその通りだと思います。

茶道に通って1年半、着物、茶道具といろいろに「お金がかかる」のです。茶道は審美眼を養う場でもあるので、「本当に良いもの」を使おうとすると、どうしてもそうなってしまうらしいのです。

始めた頃は小さな個室で質素に侘び寂び・・・やっぱり心が大切ですよね?と思っていましたが、決して質素=安っぽいではないらしく。。。

見た目はひなびた土色の茶碗でも、きっとびっくりするようなお値段です。

 季節ごとの着物も、高いお道具も、残念ながらちょっと手が届きそうにもありません。

そして作法の難しさも、ネックですねぇ。作法を身に着けるまでは師匠の元でそれなりの時間がかかってしまうのです。

私の師匠は、お金がかりすぎる現在の茶道界のシステムについてゆけなくなったそうで、今は自宅で指導をして余生を過ごされています

 

やっぱり功成り名なりを成した人々の間で嗜まれる知的な遊び、なのでしょうか。

 

そうだとしても日本に生まれて茶道を全く知らないのは本当にもったいない!

最近ではお抹茶の効能も注目されていて、「えっ?抹茶ってすごくない?」と思うことたびたびです。

もっと身近に、日々の生活でお抹茶に親しむことができたらどんなに良いでしょうか。

ちなみに、作法にこだわらずお抹茶を点てるだけならば、難しくありません。

 

(私の考えですが)自宅でお抹茶を点てる際に揃えておく必要最小限の品は、

①お抹茶

茶筅(ちゃせん:お抹茶を泡立てる道具)

③茶碗

④茶こし

の4点です。

 

いくつかの重要事項があります。

 

①お抹茶はスーパーで買ってはなりません!

私は買いました。そして大失敗(笑)。

必ず、お茶屋さん(街になければデパートにもあります)の「冷蔵コーナー」にある新鮮なお抹茶を買い求めます。スーパーの抹茶は製菓やトッピングに利用するもので、ほとんど別物~。味が違います。

茶筅は本物を。

泡だて器のようなものでもよいのでは?と思われるかもしれません。

はい、点てられると思います。しかしながら、1本の竹を丁寧に丁寧に割いた穂先でささーっとお抹茶を点てる、あの感触こそがお抹茶を点てる醍醐味と思われます。

ちなみに穂先(割けている部分)は本数が多いほどきめ細やかな泡立ちとなります。

③茶碗もサイズを要確認。

「カフェオレボウルなどで気軽に・・・」との記載をたまに見かけますが、こちらも茶筅がよく回せる形状のものを選びたいです。お茶屋さんにあるものであれば間違いないでしょう。

慣れてきたら、茶杓(ちゃしゃく:お抹茶をすくうサジ)なども揃えてみてもよいかもしれません。

④最後に、茶こし。

???と思われるかも知れません。

あまり茶道の道具としては紹介されていません。んが、買ってきたお抹茶は粉類。

かならず茶こしで濾して容器(棗:なつめや密閉容器)に保管。その濾したお抹茶を使ってお茶を点てます。

私の師匠も欠かさずそうしています。そうでないとお抹茶がダマになってしまうのです。小麦粉と同じですねぇ。

 

(余談)

お抹茶を保存する棗(なつめ)という容器についてですが、現代の基準からすると密閉性が弱く、抹茶のような繊細なお茶の保存には向きません。自宅では密閉性のある容器に入れて、冷蔵庫で保管しています。

こうやって書いていたらお抹茶を点てたくなりました。

いつか欲しいなあと見てる嘉門工芸のショッピングページ。見ていると、茶道具って案外自由だなあと思いませんか?

お茶道具 (easy-myshop.jp)