まいにちの楽しみ

千夜一夜のお話…毎日の発見を分かち合えたら。

めぐるスピードが速くなっている

今のノーマル、平常運転と思われていることが100年前の世界ではアンノーマル、極めて非常な物だったことなんていくらでもありますね。

 

例えば、携帯電話。

場所問わず個人と個人が一瞬で繋がる。

テレパシー?というような代物です。

心臓ペースメーカー。

電気信号を作り出し、心臓を動かしています。

科学技術に支えられた物だけでなく日常の習慣にもありますね。

例えば、お中元お歳暮の衰退、これは目上の人を無条件に敬うこと、お世話になった人への恩を忘れないという観念を慣習化したものです。

ところが、人間関係というのは常に変化しています。(常に変化していることを『無常』といいますね)そしてこのお中元お歳暮というのは一方通行でないのです。頂いた方はその分目下の者を好遇し、ビジネスでは変わらず仕事をあげるという暗黙の了解があります。

たまに贈り物がなくなったとがっかりしていることがありますが、関係が変化していることに気がついていないのです。

庭木が新芽を吹いて、たくさんの葉をつけ、実を付け、やがて葉は枯れ落ちる。そしてまた新しい春を待つ。

全ての事がこのように巡り巡っているのです。

ここ最近、この巡りめぐるスピードがとても速くなっているのです。とても重要なことですが、新幹線に乗っていてスピードが上がってもあまり気がつかないのと一緒で惰性で暮らしていると気がつきません。

スピードが速い、ということは1年前の良き思い出、成功、失敗、さまざまなことにしがみついて思い出ばかりで生活していては、あっという間に100年前の人になりかねないのです。

ひょっとしたら5年後はもうスマートフォンではないかもしれないのですよ?

今、心が躍るもの、私を元気づけてくれるものを選択し、過ぎた失敗は捨て去ることです。

どんなことでもよい、新しい新芽を吹かせ続けましょう。