トランクひとつだけで
小学生の息子が「バレンタインデーきいっす♪」と口ずさんでいます。
どうやらラジオで流れていたものをすぐに覚えた様子・・・
おニャン子クラブの代表曲。
35年以上前でしょうか。名曲は時代を超えます。
他にも米米クラブの「浪漫飛行」も大好き!と言ってYouTubeで再生しています。
バラエティ番組でバナナマン日村が移動する際のバックミュージックで流れていたとか。
日村さんと浪漫飛行、ギャップが面白いですね。旅に出たくなる高揚感のある名曲。
ちなみにおニャン子も米米もどちらもクラブ笑。時代でしょうか。
さて、改めて浪漫飛行の歌詞を見てみると、
トランクひとつだけで浪漫飛行へ・・・
という言葉が心に残ります。
トランクひとつだけ。
人生の旅路に大荷物は必要ないはずなのに、
住宅ローン、昔の趣味グッズ、過去のトロフィー(栄光)、やたら気遣いが必要な関係・・・
自分のトランクの大きさも顧みず、次々と荷物を増やします。私も30代まではどんどん増やしました。キャンプ用品、車、家電、自転車、物置。知り合いも多い方が幸せとばかりにあそこに知り合いこちらに知り合い・・・なんだか偉くなったような気になってきます。活用されていないものが大半なのにも関わらず。
やがて40代になり少し体力が落ちると、荷物が多すぎる、と気づきます。
活用できていない現実に落胆します。
そして一番の荷物はローン、借金です。
パンデミックでつまびらかになりましたが、移動できない、自由に動けないことほど人の元気を奪うものはありません。
長期の住宅ローンというものは移動の自由を奪います。移動できない、という気持ちがあると思考の自由も奪います。視野も狭くなってきます。
戦後に蔓延し、現在もそこらじゅうに根付いてしまっている35年住宅ローンという重荷。
自力で運べますか?
でも友達は運べているのだけど?ご両親が後ろで支えているかもしれませんよ。
おまけに電動キャスターという名の不労所得があるかも?
自分というトランクの大きさ、強度を見極めて、身軽に人生の旅を楽しみたいものです。