経験してみる事が一番大切

あの山に登りたい、と思った時、登ったことのある人が目の前にいたら、山の事を聞きますか？聞きますね。

もし飛行機を操縦したいなら、飛行機の操縦をしたことのある人の話を、熱心に聞きますね。

さて、自分の進路に迷った時、親や学校の先生は親身になってはくれますが、その道を歩んだ経験者とは限りません。

それを経験したのか？というのは非常に大事です。

私は何かを始める時、まず経験者の意見を聞きます。

私の母は読書家で大変な物知りでしたが、外で働いたことのない人でした。物はたくさん知っているので人の人生や職業の優劣について、子供である私に色々な意見を言っていましたが、大人になった今、ちょっと違うなと考えるようになりました。

経験していない事については判断できないので、意見など出来るものではない、と思うのです。

自分の力を世の中で試した時、それが失敗であれ成功であれ結果は受け入れなければなりません。受け入れることは本当に大事で、そうやってトライandエラーの経験が積まれ、だんだん自分の能力に合った判断ができるようになります。

その人ならではの判断の積み重ねが、その人だけのかけがえのない人生を生きているはずなのですが、ずかずかと優劣をつけてしまうのは、挑戦の経験が乏しいか、お金に目が行き過ぎているのでは？と思うのです。というか、お金以外の価値を知らない貧弱さ、とも感じてしまいます。

お金はどんな職業の人も一例に並べてしまいます。しかし、社会で働いていれば分かるのですが、そんな単純なものではありません。価値を測る物差しは無数にあるのです。

人生には失敗も成功もあるが、丸ごと引き受けてまた前に進む。自分で考えて行動することが尊いのだ、と思います。