今日から啓蟄 けいちつ
蟄虫戸を啓く すごもり むし とをひらく、と読むそうです。戸をひらく、というのが面白い表現だなと思いました。パンデミックから1年が過ぎ、私達もそろそろ戸を開けられそうでしょうか。
春は別れと出会いの季節、贈り物のやりとりも盛んになります。
ところで、何げなく頂いたり贈ったりするプレゼント、どのくらいのどんなものが良いかと頭を悩ませたことはないでしょうか。
先日、そのことにはっ!と気づかされる出来事がありました。
親戚から「通販で見つけて、これ良いから(デザインや質など?)、買ってそちらに送りたいのだけど何色がいい?」と。
まず(お祝いなどの)もらう理由がありませんでした。次に全く使う予定のない、趣味に合わないものでした。最後にその物の価格としてはかなり高価でした。例えるなら何万もする木彫りのトーテムポールをセンスいいから贈るよ、と言われる感じです。本人は自信があります。
そして常々あげたものに対しての賞賛や見返りを欲しがる人なのが最大のネック…
可愛がっている目下のものに自分の気に入ったものを贈っているつもりだったのだと思いますが、贈り物というより示威行為に近いのでは?と感じでしまったのです。結局、丁重にお断りしました…
さて、こんな時は自分自身を振り返るチャンスです。
最近だれかに贈り物をしましたか?理由はありましたか?自分が欲しいものでしたか?私も昔は自分の欲しいものを買っていました。よほど自分のセンスに自信があったのでしょう…
金額が妥当かというのは、自分や相手の収入や生活状況のバランスを見て合わせます。どちらかにより過ぎてはいけません。自分はしっかり稼いでいて、相手がそうでないからといって、お祝いにスーパーのバナナを買ってはいかないですね。逆もしかりで、相手が大金持ちだからといって、無理に何万もするものを買う必要はないのです。
そしてどうしても分からない時はお店のプロに聞きます。
相手の生活や趣味をじっくり考えて何が喜ぶか、何が自分らしいか?慌てずに少し立ち止まってみようと思いました。