まいにちの楽しみ

千夜一夜のお話…毎日の発見を分かち合えたら。

桃初めて笑く

もも はじめて さく、と読みます。七十二候によると、昨日から日曜日までが啓蟄の次候となります。近所の桃の花が咲き始め虫も増えてきました。

桃といえば中華圏ではおめでたい果物の象徴ですね。

かつて台湾茶の茶器で桃とコウモリの絵が描かれているのを見たことがあります。なぜコウモリも?と思いましたが、どうやらこちらも福を呼び込むとされているようです。

さて、桃初めて笑く、に「咲く」ではなく「笑く」としたのは先人の知恵でしょうか?福を呼び込むには笑うのが一番、です。

家族や知り合いと会話をしていてつまらないなあ、と思った時、実は自分に原因があったりします。

自分がどう思われてるかで頭がいっぱい。

話を聞いて欲しい、早く自分の話しがたい、話のアラを探し、自分がキレのいいつっこみをして皆からウケたい…そんなことばかり考えているから、相手の話をちゃんと聞けていないのです。

私も辛い事、心配事があって萎縮している時、逆に色々に上手くいっていて、妙に気が大きくなっている時、そうなります。どちらも自分の周りに高い塀を立てています。

そこで、自分の周りの塀を少し低くして、よーく話を聞いてみると、おやっ?と思うような面白い箇所がたいていあるものです。そこを見つけたら大きく(明石家さんまのように?)笑ってみます。すると相手が喜んでさらに面白い話をしてくれます。こちらの話も聞いてくれる人なら、その先もきっと良い関係になれます。お互い幸せで楽しい時間が過ごせます。

中身などなくても、楽しかった!という体験が大切です。

今日も一日たくさん笑くことができますように…