まいにちの楽しみ

千夜一夜のお話…毎日の発見を分かち合えたら。

王子が5人

暖かかったりちょっと寒かったりするお天気です。

知人から「子供がとあるアイドルグループに入って活動している」と連絡がありました。

グループ内での序列競争もありそうで、なかなか大変そうです。

ふと、昔友人から聞いた「主役の王子が5人いる」という話を思い出しました。

子供が通う幼稚園での演劇会の話です。

アラビア半島あたりですと複数の王子が存在するので、もしかしたらそういう物語なの?と聞いたところ、

「違うよ!1人にすると周りの母親からやっかみが凄いから、王子枠は5人になったの」

だそう。

この話を聞いて、ああ、だからママ友はトラブルがあったり、仲良くなれないという話が出るのだな、と思いました。

「1番がいい」というのは誰にでもある本音だと思いますが、それは自分の周りは2番以下でいてほしい、というこれまた誰にでもある自己中心的な願いでもあります。

なので、大概の人は「野球ではあの子が一番だけど、僕は絵では負けないぞ」とか、それぞれ個性に合った得意分野を見つけようと努力します。そして棲み分けることで共存しているのだと思います。

ところが、揉め事の絶えない母親というのは、たくさんの所で一番をとりたがります。

子供に絵の才がないのに、〇〇君が絵画展で賞を獲った、と聞くと気が気ではありません。

小学生くらいですと、結果のほとんどは努力ではありませんので、仮に自分の子供や他人の子供が表彰されたとしても「そんな個性もあったのか」ぐらいに考えておくほうが良さそうなのですが…

先ほどの王子役も、結局は最後まで譲らなかった子が王子になったそうで、話合いが終わらない事を心配したやさしい子は譲って、他の役で満足しようとしているのです。

そう思うと、どちらが人として褒められたものか、と思ってしまいますね。

自分が一番幸せでいたい、この気持ちには正直に向き合いつつ、時には人に譲る大切さにも気づきたいものです。

周りの人々と無用な争いをせず、共存できることは素晴らしいです。

今日も一日お疲れ様でした。