「身」の程を知る・・・とても良い言葉。
写真はアデリアのグラス。
昭和レトロな雰囲気が再び人気、というところでしょうか。
絵柄は梨だと思うのですが、子供達は柚子だと言います。おそらく実と枝葉のバランスから柚子だと思ったみたいですね。
このグラス、想像以上に素晴らしかったのです。
まずはお値段が700円であること(笑)。
そして手の小さな私には大変持ちやすく、一気に飲んでも負担にならない水量になっているのです。
外国製(主にヨーロッパ)の陶磁器も素晴らしいとは思うのですが、小柄な日本人には合わないのでは、と思うことが度々あります。
どんなに素晴らしいブランドの冠がついたものでも自分の体の器に合わない、家の器に合わない、本当によくあることです。
そんな時は目の前にある高価な物に焦点を合わせず、自分の器をよくよく何度も振り返ります。自分に足るものか、自分に合うのか、そうでないのか。
身の程を知るというと。
はあ、自分はこの程度か・・・とうなだれるような気分になりますが、よくよくと字面を見てみると、身=自分の体のサイズの程を冷静に観察し、できるだけ合うものを探すということでは?と思い至りました。
理想が高いのも向上心がありとてもよいことだとは思うのですが、まずは身に合うもので一旦幸せとなり、その幸せで身を大きくしたらまた身に合うものを探し、と続けてゆけばよいのだと思いました。
きっと自分に合った面白い楽しいところへ辿りつけるはず。
今は他人の幸せがSNSで大量に流れ込んでくる時代。あれが幸せ、こっちも幸せと振り回されて、ついつい忘れがちな自分の身体のサイズ、器。
ぴったりと手に合う昭和のグラスを手に取りながら幸せはここにあるのだ、と思いました。